自分が嫌いすぎて辛い、消えたい。
それは、心の痛みそのものの感情と言えるでしょう。
その心の痛みは、消すことができるのでしょうか。
今回は自分が嫌いすぎて辛い、消えたい、という心に寄り添って書いてみます。
自分の嫌いなところ

自分の嫌いなところ、いくつあるでしょうか。
自分の顔、身体、外見が嫌い
いつしか自分の顔、身体の一部、もしくは全部が嫌いになってしまった。
他の人にどう見られているか気になって気になって仕方がない。
自分で鏡を見るのも憂鬱。
どんどん自分が嫌いになって辛い。
消えてしまいたくなる。
自分の性格が嫌い
自分の性格が嫌い。
可愛くない。
素直じゃない。
優しくない。
嫌われて同然だし、自分でも大っ嫌い。
だけど、どうすることもできない。
別になりたくてこんな性格になったわけじゃない。
私だって、変われるなら変わりたい。
だけどどうすることもできないんだ。
辛い。
消えたい。
自分の能力が嫌い
勉強できない、運動できない、仕事ができない。
いつも自分の能力に劣等感を感じている。
なんともわかりやすく自分は人に劣っている。
そんな自分を好きになどなれるわけがない。
いつも自分を情けなく思い、いつも自分で自分を馬鹿にしている。
辛いけど、どうしようもない。
だから消えたい。
自分の現状が嫌い
なんともうだつのあがらない現状。
幸せとはなんとも遠い感じ。
いいことなんて、ありゃしない。
こんな人生を招いたのは誰のせい?
誰かを責めるのが嫌いだから、自分を責めるしかないじゃないか。
こんな現状、自分のせいにして、自分を責めて、自分を嫌いになって、そうやっておさめていくしかないじゃないか。
イライラする。
不幸だ。
こんな自分は大っ嫌いだ。
なぜ消えたいほどに自分を嫌いになってしまったのか?

自分の嫌いなところ、最初から嫌いだったでしょうか?
それとも何か原因があるのでしょうか。
あらためて考えてみませんか?
誰かにひどいこと言われた?
自分の顔や身体、性格、能力、誰かにバカにされたり、コケにされたり、恥ずかしい思いをしたことはありませんか?
別に自分では気にしていなかったのに、いつか誰かに指摘されて、笑われて・・・、それがあんまりにも嫌だったから、それによって、自分も自分が嫌いになってしまったってことはありませんか?
大きな失敗をしてしまった?
自分の性格や、能力によって、大きな失敗をしてしまったことはありませんか?
人に迷惑をかけてしまった、何かを台無しにしてしまった。
それで心底自分自身が嫌になってしまった。
誰かにミスをとやかく言われたからではなく、自分の失敗によって、心底自分で自分が嫌になってしまった。
そんなことありませんか?
他の誰かと比べてしまっているから?
自分と他の誰かと比べる。
人間の苦しみの大半はそこから生まれます。
だけど…、
「自分と他人を比べないように生きよう!」
そんな簡単なことではありません。
人間の脳には、自分と他人を比べることで整理している情報が本当にたくさんあるのです。
常に脳は、比べることで多くのことを理解し、概念化しています。
比べることは脳の機能そのもの。
比べるのをやめなさいということは、脳の機能を一部とめなさいと言ってるようなもの。
そんなこと、そうそうできるわけがないんです。
とにかく敏感すぎるから?
HSPなど敏感な気質に生まれた人は、刺激に対する反応が一際大きいので、いろんな物事を痛みにも似た鋭さで、感受しています。
その痛みにも似た刺激の感受が自己否定的な発想にとてもつながりやすいのです。
繊細で敏感な人は、刺激に対する反動を自分自身に感情的に向けやすい。
なんとも難儀なものです。
消えたいという気持ち

消えたい。
死にたいではなく、消えたい。
自分自身の消滅を願う気持ち。
それは、誰にも迷惑をかけずに、この自分の身体や心から完全に解放されたいという気持ち。
いわば、自己否定の完成系。
死は、他の人に迷惑をかける。
だから、それすらも許せない人の気持ち。
世界は苦しみに満ちている。
苦しみと喜びのバランスが釣り合わない。
だから、消滅することこそ希望。
明日、目が覚めなければいいのに。
私の存在が霧になって消えていればいいのに。
そんな気持ち。
自分が嫌い・・・辛い・消えたい気持ちを消すには

自分が嫌い・・・辛い、消えたい。
その辛い気持ちを消すための方法は、簡単ではありません。
まず大事なのは、自分自身、本当にその辛い気持ちから抜け出したいと思えるかどうか。
自分はそこから抜け出したい、抜け出さなくてはならないという強い気持ちが持てるかどうか。
今の自分の状況ができてしまったのは、おそらくあなたの責任ではないでしょう。
それでも、そこをマルッと引き受けて、自分自身の人生を生きるという覚悟ができるかどうか。
あなたの気持ちを変えるには、行動が必要です。
そして、自分を変えるような行動には覚悟が必要です。
その覚悟が決まるほどに、今のはあなたは追い詰められているでしょうか。
自分が嫌い・・・の一番辛いときは
自分を嫌いで辛い、消えたいという苦しみが一番きついのは、どうしても、変わりたい、変わらなければならないという覚悟に至るほどに追い詰められる前の状態のときです。
真綿で首を絞められるように、じわりじわりと苦しみがやってくるあの感じ。
あれはしんどいですね。
覚悟が決まれば、話はわりと早い
人間、覚悟さえ決まってしまえば、わりと話は早いです。
自分を好きになるための行動はたくさんあります。
いくつか紹介しますね。
自分を嫌いやすい環境を変える
あなたがあなたを嫌いになってしまうのは、今の自分のいる環境が原因かもしれません。
本気で自分を嫌うことをやめたいのであれば、思い切って環境を変えてみませんか。
あなたがあなたを嫌いにならないで済むような環境。
あなたが、あなたを好きになれるような環境に自分の身を置くよう努力してみる。
やれば、できます。
自分を嫌いやすい習慣を変える
生活習慣が、気分に与える影響は大きいです。
朝早く起き、夜は遅くならないうちに寝る。
そういう規則正しい生活が出来ていると、自然と前向きな気持ちになってきます。
地味でも、自分が規則正しい生活をしていると思えると、自信がもてるものです。
そういうことからコツコツと変えていくことができるかどうかはとても大事なことです。
また、毎日の習慣に、運動を取り入れることはとても重要です。
運動は、身体の健康にも、心の健康にも良いです。
そういう自分のためになる行動をしっかり習慣化すること。
変わる覚悟さえ決まってしまえば、なんとかやれるものです。
自分を嫌う言葉を変える
本当に、本当に、自分が嫌いになるのをやめたければ、その辛さ、消えたいほどの心の痛みから解放されたければ、自分で自分を責めるような言葉を使うのを根性でやめましょう。
これは、そんなに簡単なことではありません。
しかし、自分に向かって暴言のようなことを吐いたり、嘲笑したり、虐待するような言葉を向けるのを、とにかくやめてみましょう。
そのような言葉が聞こえてきたら、とにかく言葉をとめるのです。
自分の意思の力で、グイッと。
自分で自分を愛する
自分に攻撃的な、侮辱的な、暴言のような言葉を向けるのではなく、積極的に愛の言葉を向けるのです。
どんなに違和感があっても、どんなに嘘っぽくても、自分で自分を愛する。
愛の言葉を繰り返し向ける。
そうすることで、自分を愛することに慣れていきましょう。
自分が嫌い、辛い、消えたい、まとめ

自分が嫌いで、辛い。消えたい。
その気持ち、きついでしょう。
しかし、どこまでどこまでも苦しんだら、最後には自分の意志で変わるしかありません。
変わるための意思が、エネルギーが、弾けるように生まれるその瞬間まで、なんとか耐え忍んでください。
あなたが、あなた自身を助けられるようになること、願っております。
黒田明彦でした。