今回の記事は、積極的傾聴を受けた方が良い人はどんな特徴を持った人なのかということを書いていこうと思います。
積極的傾聴を受けた方が良い人の特徴を紹介するということは、是非こんな人に積極的傾聴サービスを利用して欲しいという願いでもあります。
この記事によって、積極的傾聴を受けるべき人の一般的な理解が少しでも広がればいいなと思っています。
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー心の治療をされたくない人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー心の底から変わりたい人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー自分らしさを手に入れたい人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー自分に自信が欲しい人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー自分の感性を疑っている人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー何か心に不具合を抱えている人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー辛い気持ち、悲しい気持ちを抱えている人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー真実を求めている人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー身近な誰かを救いたい人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー人に優しくありたい人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー敏感で繊細な人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー家族との関係で辛い思いをしている人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー孤独な人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー強くなりたい人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー現実社会に違和感を感じている人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー生きている実感が薄い人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー自分の感情がわかりにくくなっている人
- 積極的傾聴を受けた方が良い人ー終わりに
積極的傾聴を受けた方が良い人ー心の治療をされたくない人
自分は病気だとは思いたくない。できれば自分でなんとかしたい。だけど誰かの何らかの助けが必要な気がする。
この辺りの感覚はとても大事です。
自分を病気だと思いたくない人、誰かに自分の心の治療をされたくないと思っている人は、積極的傾聴との相性はバッチリです。
積極的傾聴は、傾聴者が語り手の心を治療するような行為ではありません。
自分の面倒を見るのはあくまで自分自身です。積極的傾聴はその責任をあなたから奪うものではありません。
ちなみにもし、自分は心の病気であると確かな自覚があり、心の治療をされることを望む人は、精神科を受診しましょう。
統合失調症の急性期など、病識がなくても速やかに精神科を受診すべきケースはありますので、ご注意ください。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー心の底から変わりたい人
今の自分が許せない。自分を変えたい、変わりたい。
自己否定を超え、すでに自己改善エネルギーに包まれている人は、積極的傾聴との相性がバッチリです。
もしかしたら、ほんの少しのアプローチで劇的な変化が待っているかもしれません。
しかし実際は、この心の底から変わりたいという気持ちに到達するまでがなかなか大変であるという現実があります。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー自分らしさを手に入れたい人
なんだか今の私は苦しい。自分らしくない気がする。本当の自分を探したい。本来の自分を取り戻したい。
そのような欲求を持っている人は積極的傾聴との相性はバッチリです。
積極的傾聴は、過去の体験の深い振り返りから始まって、今ここの自分に出会っていく長い旅のようなものです。
自分らしさを手に入れるということは、今の自分にぴったり合った言葉に包まれるということです。
ちなみに、クリエイターなど自己表現能力が必要な職業の人とも積極的傾聴は相性が良いです。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー自分に自信が欲しい人
自分に自信がないという訴えはよく耳にします。私自身も以前は自分に自信が持てませんでした。
積極的傾聴は、自分を語り、自分にぴったりあう言葉を探す中での変化のプロセスです。人間は語れば語るほど、自分にぴったりの言葉に出会っていくことができます。
自分にぴったりの言葉に出会うと、自分への不安や、迷いが少なくなります。単純に自分にホッとできるようになるのです。
人生において、迷いや不安が完全になくなることはありませんが、迷うたび、不安になるたび、自分を落ち着かせる言葉に出会うことも、またできる、ということを体験的に学んでいけます。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー自分の感性を疑っている人
自分はおかしいんじゃないだろうか?この感覚は自分だけのものだろうか?
自分という感覚は他者との比較で生まれるものですが、そこに大きな食い違いを感じると不安になるものです。
また、その違いに強い不自由を感じたり、他者に批判されたりすると、生きていくのが苦しくなっていきます。
積極的傾聴は自分の感性との安全な出会いのプロセスでもあります。
日常では、自分対他者の関係の中でしか、自分の感覚を確かめることはできませんが、積極的傾聴では、自分対自分の関係の中で安全に自分の感覚を確かめることができます。
これは、なかなか他ではできない体験です。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー何か心に不具合を抱えている人
何か自分の心に不具合を感じている。よくはわからないが苦しい。何かおかしい気はしているが、はっきりしない。
ほんの少しでも今の自分の身体や心の状況を整理、理解したいという人と積極的傾聴の相性はバッチリです。
積極的傾聴は、自分という感覚を鋭くし、自分の身体や心に起こっていることをゆっくりと理解していくための機会でもあります。
世の中には自分の抱える不具合を上手く説明できないままに病院に行き、まったく自分の状況に合わない薬を出されて、それを飲み続けてしまうというケースも結構あります。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー辛い気持ち、悲しい気持ちを抱えている人
今、とても辛い気持ち、悲しい気持ちを抱えている。
今、とても辛い出来事、悲しい出来事があり、心がざわつき、感情が落ち着かない人と積極的傾聴の相性はバッチリです。
急激な感情の高ぶりを落ち着かせるのは、その感情表出に巻き込まれていない相手の受容的な態度です。傾聴者はその態度を身につけています。
積極的傾聴の技術には、感情の高ぶりをおさめる作用があるのですが、積極的傾聴サービス自体は、予約制のところが多く、残念ですが急性的な対応ができないところが多いです。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー真実を求めている人
世の中の多くに虚偽を感じ、信用できるものがほとんどない。そんな生きづらさを抱えている。
積極的傾聴は、自分自身の純粋性との出会いの場でもあります。
自分の感性の純度が高ければ、世の不純が見えてしまうのも自然なことです。
自分の感性の純度に向き合う場をもち、それに落ち着けるようになれば、世の不純にどう対応していくかということを前向きに考えられるようになります。
傾聴者とのやり取りを通し、自信をもって、世の中を自分の感性を中心にしてとらえることができるようになることで生きやすさを獲得することができます。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー身近な誰かを救いたい人
自分の身近な誰かを救いたい人も積極的傾聴との相性はバッチリです。
誰かを救うためには、まずは自分が元気にならなくてはなりません。
積極的傾聴は、人を元気にします。
そして、積極的傾聴体験を通して、どういうときに人間は元気になるかということを学ぶことも出来ます。
本当に人が元気になるときはどういうときかを学ぶと、本当の意味で人を救うということがどういうことかということを自分なりに検討していくことができるようになるのです。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー人に優しくありたい人
人に優しくありたい人も積極的傾聴との相性はバッチリです。この世界において人に優しくすることの難しさを実感できている人。そういう人こそ本当に優しい人だと私は思います。
積極的傾聴は、偽りのない優しさに出会っていくプロセスでもあります。実はそれは簡単な道ではないかもしれません。傾聴者と一緒に本当の優しさを探していきましょう。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー敏感で繊細な人
敏感で繊細な人は、積極的傾聴との相性はバッチリです。積極的傾聴によって、より自分の感性の独自性を覚醒させ、この世界を豊かに生き抜く術を編み出していきましょう。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー家族との関係で辛い思いをしている人
家族との関係で辛い思いをしている人と積極的傾聴の相性はバッチリです。
変えることのできない境遇も、自分自身が変わっていけば感じ方が変わります。
自分という感覚が強まり、自信が持て、軸がしっかりしだしたら、家族を助けることも、自分を助けることも、自分の感覚を頼って決断していくことができるようになります。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー孤独な人
孤独な人も積極的傾聴との相性はバッチリです。孤独感は豊かに生きていくためには克服すべき感覚です。自分を語り、自分の独自性に目覚め、それを他者に受け止めてもらうことで孤独感は和らぎます。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー強くなりたい人
強くなりたい人も積極的傾聴との相性はバッチリです。自己理解が深まると、自分が欲する強さ、自分と相性の良い強さというものが見えてきます。必要なのは、他の誰かと同じような強さではなく、あなたにとっての強さなのです。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー現実社会に違和感を感じている人
現代社会に違和感を感じている人も積極的傾聴との相性はバッチリです。
自分の違和感を遠慮なく表現でき、受容される場所で、より自分の感覚に敏感になっていきましょう。自分がはっきり見え、社会がはっきり見えたら、あとは適応の方法を学んでいくだけです。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー生きている実感が薄い人
実感を変えるということ。これはとても時間のかかることです。しかし、じっくり取り組むことさえできれば、積極的傾聴によって、実感はより自然で、身体にそったものに変えていくことはできます。
実感を変えるには考え方を変えるというレベルのやりとりでは難しいです。
身体で感じ、身体でわかる。反応のレベルで変わっていく必要があります。
大事なのは、自分にわいてきた言葉をしっかりと声にすること。そしてそれを安全な場所で味わいつくすことです。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー自分の感情がわかりにくくなっている人
人間生きていれば、自分一人では抱えきれないような感情体験に遭遇することはあります。そういうとき、人間の防衛機制は、感情を意識の外に追いやってくれます。
意識の外に追いやられた感情は、なくなってくれるわけではなく、静かにもう一度あなたと出会うことを待っています。
一人では抱えきれなかった感情と再び出会うお手伝い。それは積極的傾聴が得意とするところです。
積極的傾聴を受けた方が良い人ー終わりに
積極的傾聴を受けた方が良い人ということで、こんな人に積極的傾聴サービスを利用して欲しいという願いを書いてみました。
私は、積極的傾聴とは治療的なものではなく、学校や会社では教えてもらえない、人間学習、自分学習の場であると、多くの人にとらえてほしいのです。
積極的傾聴の主役は、傾聴者ではなく、語り手の感覚、そして語り手の言葉です。積極的傾聴は、そこを中心とした学びあいの場であると考えています。
本来学びとは楽しいものです。
積極的傾聴という場は、自分というものが明らかになっていく、そして頼りがいのある、安心なものになっていくための学習のプロセスです。
そんな学習の楽しさを是非味わってみてください。
黒田明彦