「家族に優しくできません。」
「何で私は家族に優しくできないんだろう…。」
そんな悩みを持てるあなたは十分に優しい人です。
人によっては、家族に対する嫌悪感情や、愛してほしいという承認欲求が悩みによるものですが、あなたはしっかり、自分の問題として捉え、悩んでいる。
そんな優しくて、しっかりもののあなたのために、いくつか考え方を提案してみますね。
優しいってどんなことでしょうか?

あなたは優しさについて深く考えて見たことはありますか?
優しいってどういう事なんでしょう。考えてみると実はよくわからないというのが優しさなのではないでしょうか。
細やかで柔らかな感じを与える有様
優しいという言葉の意味をあらためて調べてみたら、思ったよりも、素敵な意味の言葉でした。
これは是非、優しい人になりたいものですね。
優しいという考え方を深めてみる

これから、優しいという考え方を深めてみて、なぜ家族に優しくできないのかを考えてみますね。
誰かの要求に応えるのが優しさではない
優しい人間になることはそんなに簡単なことではないように思います。
たとえば、家族の誰かに、
「お前は優しくない、お前はもっと優しくなるべきだ」
と言われたとします。
しかし、逆に、あなたに優しくなることを要求している、その家族本人は優しい人なのでしょうか。
優しい人になるということは、対象にとって都合の良い存在になるということではありません。
もし、あなたの家族に優しくできないという悩みが、家族の誰かに「お前は優しくない」と指摘されて生まれた悩みなのだとしたら、優しくなる必要があるのは、あなたではなく、その家族のほうなのかもしれません。
もし、その家族が優しい人であるなら、あなたは自然にその家族から優しさを教えてもらっているはずですから。
家族を他人ではないと思っていると優しくするのは難しい
さて、誰かに要求されたわけでもなく、純粋にあなた自身が家族に対して優しくできないことを感じており、悩んでいる場合もありますね。
実は家族など身近な人に対して優しくするのは、他人に優しくするよりもとても難しいものなのです。
家族とは自分が生まれたときから一緒にいる身近な存在です。
多くの場合、家族とは血のつながりもありますので、他人ではないと思うのは当然ですよね。
しかし、この他人ではないという考え方が家族に優しくするのを難しくさせています。
他人ではないということで、あなたは、家族を他人よりも思い通りに動かせる存在、思い通りに動くべき存在だと認識しています。
まるで、自分の一部のように。
他人は期待すらしないことも、家族ならやってくれて当然だと思ってしまう。
その心が家族に対して優しくするのを難しくしてしまうのです。
心や身体にはオンとオフの状態がある
心や身体にはオンとオフの状態があります。
他人と接している場合は、どんなに気が許せる人であっても、ある程度対人関係を良くしようとするスイッチがオンの状態になっています。
このスイッチがオンの状態のときは、知らず知らずのうちに相手を気遣っていています。
この気遣いスイッチがオンのモードの時は、誰しも人に優しくすることは難しくないのです。
自分にセーブをかけて、相手を気遣おうという気持ちが前に出ているわけですからね。
しかし、家に帰って家族の前となると、この人間関係を良くしようとする気遣いスイッチがオフになり、完全リラックス状態に入ります。
この状態のとき、人間の脳は完全に自分本位の回路になっていますので、人に優しくするのがとても難しいのです。
家族に本当に優しくしたいと思うのであれば

ある程度、仲の良い家族なら、まぁ、お互いにリラックスしながら、たまに喧嘩し、たまにわかりあいながら、深く悩むことなく過ごしていくことができるでしょう。
しかし、家族によっては、本当に誰かが優しくならないと、家族としての機能が失われてしまうような危機的な状態にあることもあります。
そんなときに、あなたが一肌脱いで、あなたが優しくなることで、家族の機能を支えようと決心することは、とても素晴らしいことです。
家族に優しくなるために必要なマインド
家族に優しくし、家族を支えるために必要なマインドは、家族の中で自分だけが他人になるということです。
家族に対して、リラックス状態を解き、甘えのスイッチも封印し、他人のように気遣いをするのを当たり前とするのです。
自分の中で、家族が他人として認識されれば、他人と同じ程度には優しくするための余裕が生まれます。
ただし、家庭の中でリラックスできないことはストレスなので、完全にリラックスできる、一人の時間は大事にしましょう。
完全にリラックスできる、一人の時間がしっかり取れるかどうかで、家族に優しくできるかどうかは決まると言っても過言ではありません。
家族に優しくできないと悩んでいる人、まとめ

家族に優しくできる人になるということは、家族から精神的に完全に独立するということ。
家族に優しくできないことを悩めるあなたには、それは必要な役割であり、試練なのかもしれません。
優しさと冷たさ、そして強さは紙一重のところがあります。
まずは、あなたが、あなた自身に優しい人になれますように。
家族に優しくなるために武者修行に出る(一人暮らしをする)というのも、効果的な手の一つですよ。