こんにちは。月の逆エンパス黒田明彦です。
感性についての記事の4つめ、今回はいよいよ感性を磨く具体的な方法について書いていきます。
また、短期間で感性を磨く合理的な方法も併せて紹介しますね。
私はこれまでの記事で、感性とは、刺激に対する反応(エネルギー)を具現化する力であると定義して書いてきました。
この感性を磨く具体的な方法があるのでしょうか?
ポイントは、一度具現化された反応(エネルギー)は、次はもっと容易に具現化できるということです。
今回もできるだけわかりやすいようにと、図をたくさん書きました。
興味のある方は読んでみてください。
感性を磨く方法って?まずは感性の特徴を把握

感性が磨かれ、感性が鋭くなると、見えるもの、聞こえるものが増えてきます。
それはつまり、感性が磨かれ、鋭くなってくると、認識できるもの、具現化できるものが増え、世界が賑やかになるということです。
言語的感性が磨かれれば、言葉の語る言葉が聞こえるようになります。
身体的感性が磨かれれば、目に見えないものが見え、耳に聞こえないものが聞こえるように感じられるようになります。
芸術的感性が磨かれれば、言語、身体の枠を超え、人知を超えた感動を生むような創造ができます。
ふれたものの感性が磨かれる
感性は、刺激に対する反応(エネルギー)を具現化する力です。
たとえば、自然にふれれば、自然からの刺激を受け、それを具現化する力が発揮されます。

同じように、動物にふれれば、動物からの刺激を具現化する力が発揮されます。

自然や動物への感性が磨かれれば、まるで花の声や、動物の声が聞こえてくるかのように、刺激を具現化できるようになるでしょう。
感性が磨かれるときというのは、身体のリハビリと一緒
凝り固まった筋肉を最初に伸ばすときは、抵抗が強く、非常に痛いし怖いですが、次に伸ばすときは、以前伸ばした部分までは、楽に伸ばすことができますよね。

リハビリの時の筋肉のように、感性も最初は抵抗がありますが、少しずつ磨かれ、具現化されるものも少しずつ洗練されていきます。

また、磨くのを怠ると、感性は少しずつ錆びついてしまいますが、ある一定のところまで磨かれた感性は、たとえ少し錆びてしまったとしても、初めて磨く時よりも、抵抗少なく磨き直すことができます。
感性はより深い方へと引っ張られる
これは、感性の特性の一つですが、感性は、より深い感性にふれるとき、わりと抵抗なく深い方へと引っ張られていきます。
人間の感性は、深みに向かって敏感に反応するのです。

人間は、刺激への反応(エネルギー)の深い具現化を本質的に求めているのかもしれませんね。
感性の具体的な磨き方【初級編】

以上の感性の基本的な傾向、特徴を踏まえた上で、まずは、感性の具体的な磨き方の初級編を紹介します。
感性を具体的に磨く初歩的な方法は、磨きたい感性に応じた、刺激にふれる回数を意識的に増やすことです。
自然への感性を高めたければ、自分からたくさん自然にふれればいい。
動物への感性を高めたければ、自分からたくさん動物と一緒にふれ合えばいい。
その他にも、音楽や芸術を体感する機会を自分から増やしたり、多くの言葉に出会う機会を自分で増やすことができれば、それぞれの感性は相応に磨かれていきます。
非常にシンプルな理屈ですね。
感性の具体的な磨き方【上級編】

実は感性の磨き方にはコツがあります。
繰り返しますが、感性とは、刺激に対する反応(エネルギー)を具現化する力です。
そして、多くの刺激を受け、具現化する機会が多ければ多いほど、その力は磨かれていきます。
さて、ここでポイントになるのが感受性です。
感受性とは、そもそもの刺激に対する反応の大きさです。
したがって、感受性が強ければ、刺激に対する反応(エネルギー)は逐一大きくなり、感性が磨かれる機会が圧倒的に増えます。
しかし、この感受性は、生まれつき備わった能力、素質みたいなものであり、大きく個人差があります。
感性の磨き方上級編①感受性を一時的に高める
実はこの感受性を一時的に高める方法があります。
それは、旅行に行く、緊張する場所に行く、初めての場所に行く、エンカウンターグループなどのグループワークに参加することです。

これらの場所は、感情など、さまざまな反応(エネルギー)を触発されることが多い場所です。
このように、普段とは違う感情など、さまざまな反応(エネルギー)の触発を受けやすい場所に身を置くことができると、一時的に感受性を高めることができます。
そして、一時的に高まった感受性により、普段は具現化できない刺激への反応(エネルギー)をキャッチしやすくなり、具現化できてしまうことがあるのです。

そして、一度つかめた感覚は、次は抵抗なく具現化できるようになり、触発のない、平常の状態でも具現化できるようになります。
- 一時的に感受性を高める
- 平常時、具現化できない反応(エネルギー)まで具現化できる
- 一度具現化すると具現化のハードルが下がる
- 平常時も具現化できるようになる
これの繰り返しで感性を効率よく磨くことができます。
感性の磨き方上級編②感性を一時的に高める
感受性を一時的に高める方法だけではなく、感性を一時的に高める方法もあります。
それが、感性が深く鋭い人が実際に具現化したものにふれることで、感性の深みへと一時的に引っ張ってもらうという方法です。
実際に深く鋭い感性によって生まれた芸術作品を見聞きしたり、感性の鋭い人と深い交流をすることができれば、一時的に感性を深く鋭くすることができるのです。

そして、一時的に引っ張られるように深く鋭くなった感性により、普段は具現化できない刺激への反応(エネルギー)を、具現化できてしまえば、それ以降も自分の感性だけで、その刺激への反応(エネルギー)を具現化できるようになるのです。
感受性と感性を同時に高めることができれば・・・
感受性が一時的に高まる方法と、感性が一時的に深く鋭くなる方法が組み合わされば、一気に自分の感性が磨かれ、深みに到達することもあります。
簡単に言えば、感受性が高まる環境で、感性が深く鋭い人と一緒に活動できれば、短期間で感性はピカピカに磨かれるということですね。
短期間で感性を磨く方法

上記の短期間で感性を磨く方法の1つの例として、エンカウンターグループにおける、感性が磨かれる仕組みについて簡単に紹介します。
まず前提として、本式(3泊4日スケールなど)のエンカウンターグループは感受性が高まりやすい構造に意識して作られています。
エンカウンターグループは、非指示、円座、長時間に渡るワーク、集中しやすい環境、疲れによって抑えが効かなくなる、などの様々な要素によって、感情などの反応(エネルギー)の触発が連鎖的に起こりやすいのです。

機能しているエンカウンターグループでは、感情の触発の連鎖による、感受性の爆発が頻繁に起こります。
そして、それだけではないのです。
機能しているエンカウンターグループには、爆発する感受性をことごとく具現化(言語化)できる深く鋭い感性の存在(多くの場合世話人と呼ばれる先生)があります。

触発による感受性の爆発、そしてそれを丁寧に、ことごとく具現化できる深く鋭い感性を持つ人による、強烈な反応(エネルギー)の具現化支援。
この2つの要素が揃っているエンカウンターグループほど、短期間で感性が磨ける環境はないでしょう。
感性を磨くことを邪魔する呪い

感性を磨くうえで最もブレーキとなるものが、それまで生きてくる中で身についた、固定的な価値観や常識です。
固定的な価値観や常識は、固定的な反応を生みます。
たとえば、それまでの経験の中から、強いおそれによって固定化してしまっている反応があるとすると、感性が発揮される出番がなく、感性が磨かれることもありません。

固定的な価値観や常識が生む、固定的な反応は、もはや、呪いとも言えるものです。
私を含め、おそらく現代人のほとんどの人が、この呪いを受けています。
この呪いを解くことに、特効薬はないかもしれません。
しかし、現状一番の薬となるのが、受容や肯定の類のアプローチでしょう。
そして、受容や肯定という薬を使いながら、効率的に感性が育つ環境に身を置き、自らの感性の目覚めによって、この呪いを解き放っていくというのが、一番の近道なのかもしれません。
感性の磨き方、短期間で感性を磨く方法まとめ

感性とは自分のありのままの感覚と出会う力とも言えます。
自分にしかおとずれない言葉との出会い
自分にしかおとずれないイメージとの出会い
自分にしかおとずれない旋律との出会い
それらが、あなたをあなたにしてくれる。
感性とは、つまり、他にはいない、宇宙でたった独りのあなたになっていく力。
そして、磨かれた感性の行きつく先は?
私は結局のところ、それは人助けなんだと思うんです。
感性は、感性が育てる。
感性がある程度の深みに到達した人のミッションは、他者の感性を育てることです。
そうやって、世界中の感性が鋭く、深くなっていったら、多分もう少し世界は平和になります。
感性が鋭い人は、自分を大事にできる。
そして自分を大事にできる人は、他人も大事にできるからです。
さあ、あなたの感性、ピカピカに磨いてみませんか。
黒田明彦