光のいのり

純粋性

言い換えると楽になる言葉

私たちの感覚を、現実化してくれているのは言葉です。
したがって、感覚が変わるということは、言葉が変わるということでもあるのです。

私たちの日々の感覚は、私たちがどんな言葉の相(すがた)に出会い、身につけていくかで決まっていくとも言えます。

人が変わり、その人の感じる世界が変われば、その人の声になる言葉も変わるのは当たり前ですが、逆に、その人の声になる言葉が変われば、それだけで、その人の感じる世界が変わり、その人そのものが変わるということもあります。

今回の記事は、私がカウンセリングの学習で学んできた、言い換えることで、楽になる言葉のいくつかを紹介してみます。

興味のある方は読んでみてください。

【言い換えると楽になる言葉】まずは、自分の言葉を聞くこと

自分に届いている言葉を言い換えていくには、まず、今の自分にどんな言葉が届いているかが聞こえている必要があります。

自分の頭に繰り返し浮かんでくる言葉、自分の声になった言葉、それらをしっかり自分で聞くという意識を持ちましょう。

言葉が届くという感覚

あなたの頭に浮かぶ、考える、そして、あなたが何気なく声にしている言葉。

これらの言葉は、あなたが、あなたの力で生み出した言葉ではなく、どこからか、あなたに向かって届けられてきている言葉である、と理解してみましょう。

あなたは、そのどこからかあなたに届けられてくる言葉を、ただ聞いている存在なのです。

感覚的な語り方に慣れてくると、これは体験的に理解できることなのですが、日常、なかなかそのような機会を持つことも難しいでしょう。

ともかく、自分の頭の中に浮かぶ言葉、自分の声にしている言葉の相(すがた)をしっかり自覚することから始めましょう。

クーたん
クーたん
今、さっき自分が声にした言葉の相(すがた)をはっきりと思い出せるかい?自分の言葉が聞こえているって、そういうことだよ。

【言い換えると楽になる言葉】~はいけないを言い換える

~はいけないという言葉が自分の頭に浮かんだり、実際自分の声になったことを自覚できたら(聞こえたら)、そのいけないという言葉を丁寧に言い換えてみましょう。

~はいけないという言葉になっているところは、多くの場合、あなた以外の人に禁止されている体験です。

~はいけないは、他の誰かのエネルギーに浸食を受けている言葉、ということですね。

~はいけないという言葉が聞こえたら(頭に浮かんだり、実際自分の声にしたことを自覚できたら)あなたなりの言葉でその、いけないの部分を言い換える癖をつけると、より独自的に物事を受け止めることができるようになり、気持ちが楽になります。

怒ってはいけない、という自分の言葉が聞こえたら…

怒ってはいけない…のではない。

怒ると自分の気分が悪くなるし、周りの人の気分が悪くなるんだ。

たとえばこのように、より自分に添うように言い換えてみる。

痩せなくてはいけない、という自分の言葉が聞こえたら…

痩せなくてはいけない…のではない。

痩せると自分の意志で自分をコントロールできる気がして、気分が良いのだ。

仕事を休んではいけない、という自分の言葉が聞こえたら…。

仕事を休んではいけない…のではない。

仕事を休むとなぜか悪いことをした気持ちになるのだ。たまには休んでも問題ないのはわかっているのに、不思議だなぁ。

私たちはいつだって、その経験がいけないかどうかの判断をする、主体になれる。

【言い換えると楽になる言葉】~されたを言い換える

~されたという言葉が自分の頭に浮かんだり、実際自分の声にしたことを自覚できたら(聞こえたら)、そのされたという言葉を丁寧に言い換えてみましょう。

~されたという言葉は、自分の世界と相手の世界がつながってしまっている言葉です。

これも、他の誰かのエネルギーに自分のエネルギーが浸食されてしまっているような体感を現わしてくれている言葉なのでしょうね。

他の誰かの言葉や、態度を受けて、いつまでも苦しい思いをしたくないときは、自分の世界と相手の世界が、分けて整理されるような言葉に言い換えることができると、心は落ち着きます。

相手に悪口を言われた、という自分の言葉が聞こえたら…。

私は、相手に悪口を言われたのではない。

「あなたは、バカね」と言った相手がいて、それを聞いた私がいるだけだ。

たとえばこのように、自分の世界と相手の世界が分かれるように言い換えてみる。

私は、相手に笑われた、という自分の言葉が聞こえたら…。

私は相手に笑われたわけではない。

笑った相手がいて、それを私が見ただけだ。

相手に騙された、という自分の言葉が聞こえたら…。

私は、相手に騙されたのではない。

都合よく真実を告げない相手がいて、私はそれを疑う必要がなかっただけだ。

~されたという言葉が聞こえたら、~をした相手と、それを受けた私に分ける。

それは、現実を都合よく捻じ曲げようとする行為ではなく、私と相手、その2つの世界は決してつながってはいないという事実を丁寧に確かめる行為である

【言い換えると楽になる言葉】私が~するを言い換える

私が~する、私が~した、私が~している。

このように、私が~するという言葉が自分に聞こえたら、語尾を、~になるという言葉に言い換えて全体の言葉を構成しなおすと楽になれます。

私が~するという言葉から聞こえてくる世界は、私は、物事を私の力で動かしているという自覚です。

物事を私の力で動かしているという自覚は、事実を現わせていないので、どこかで必ず苦しくなるのです。

全てのことは、私が私の力でそうしたものではなく、最初から私の力を超えて、自然とそうなっていったものなのです。

これを聞いて、ホッとできる人もいれば、ピンとこない人もいるでしょう。

ただ、もし、自分の世界を少しでも楽にしたいと思うのであれば、ともかくこの言葉の言い換えをやってみてください。

私が失敗したので、私が皆に迷惑をかけた。

あれと、あれが失敗になったので、皆に迷惑をかけるようになった。

明日の仕事は私が成功させる、成功させる…

明日は成功になるように動けるといいな。
明日は成功になるような動きになる私だといいな。

私の発言が、相手を元気にした。

私が言いたくなって、言うになった言葉を聞いた相手が、元気になった。

私が~するという形式の言葉には、いろいろなバリエーションがありますので、それをいちいち~になると、言い換えることは、とても大変です。

しかし、その言い換えができれば、できるほど、ありのままの事実に近づき、身体と心はホッとします。

今よりも身体と心をどうしてもホッとさせる必要がある人は、自分の中のいろんな「私が~する」を探して、是非ひとつひとつ「~になる」に言い換えてみてください。

~するという言葉は、自力の表明である。
人は自力という驕りから離れることで、事実に近づき、楽になれる。

クーたん
クーたん
ちょっと無責任な感じがするかい?確かに良いことは自分のおかげ、悪いことは自分のせいじゃない、となったら無責任だね。ポイントは、良いことも、悪いことも、すべて、すべて、自分の力で招き入れたことではないことを、厳しく自覚できるようになることなんだ。

【言い換えると楽になる言葉】~できたに言い換える

否定や絶望の言葉、諦めの言葉が聞こえたら、~できたという言葉に言い換えることで、大分気分が変わります。

人間の気分は、出来事によって左右されているかのようですが、実際には、声になった、聞こえた言葉によって左右されているのです。

ですから、気分が悪くなるような言葉を、気分が良くなるような言葉に言い換える癖ができてくれば、自然と気分が明るい時間が長くなっていきます。

自分の言葉が聞こえ、苦しくなる言葉が身についているということが自覚できたら、あとは、それをひっくり返していくだけです。

また今日も、昨日と同じことしかできなかった…。

また今日も昨日と同じことができた。

また同じ失敗をしてしまった。

また同じ失敗ができた。

また人に多くの迷惑をかけてしまった。

また、人に多くの迷惑をかけることができた。

言葉は、次々と、次の言葉を連れてきます。

~できた、という言葉が、次に連れてきてくれる言葉は、ポジティブなエネルギーを宿した言葉である可能性が高いのです。

そのポジティブな言葉のエネルギーが、あなたの明日を無理なくポジティブに変える可能性を高めてくれるのです。

今頭に浮かんだ言葉、声になった言葉が、その次の言葉を連れてくる。ポジティブな言葉は、ポジティブな言葉を連れてきやすい。

【言い換えると楽になる言葉】おわりに

言葉を言い換えることで、世界が変わってしまう。

それは、この世界が言葉で出来ているからです。

私たちは、仲良くする言葉を変えるだけで、世界の色を変えることができる。

難しいことは置いておいて、少しでも楽に生きていきたい人は、とにかくやってみてください。

きっと何かが変わっていきます。

あなたが言葉の不思議さと、面白さを体験できること、心より願っております。

黒田明彦

黒田明彦の電話で積極的傾聴60分3000円

あなたのもとに届いている、あなただけの言葉、聞かせてください。

あなたを救うために、あなたの身にやってくる言葉と出会うための積極的傾聴。