光のいのり

ウサギと積極的傾聴

【ウサギと学ぶ】カール・ロジャーズのパーソナリティ理論19の命題 まとめ

ロジャーズ_パーソナリティ理論_ウサギ_命題まとめ

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論に出てくる19の命題についての説明に挑戦してみました。

ここには、全19の命題と、その説明を試みた記事のリンクを貼っています。

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論をなんとかわかりやすく説明できないかと考え、できるだけ簡単な言葉で説明しようとして作成した全15話にわたる小説タッチの記事です。

カウンセリング、カール・ロジャーズ、パーソナリティ理論、来談者中心の積極的傾聴、人間理解に興味のある方は読んでみてください。

物語、序章

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題1

命題1

個人はすべて、自分が中心であるところの、絶え間なく変化している経験の世界に存在する。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題2

命題2

有機体は、場に対して、その場が経験され知覚されるままのものに、反応する。この知覚の場は、個人にとって実在なのである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題3

命題3

有機体は、一つの体制化された全体として、この現象の場に反応する。

(命題はロージァズ全集第8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題4

命題4

有機体は、一つの基本的な傾向と渇望をもっている。すなわち体験している有機体を現実化し、維持し、強化することである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題5

命題5

行動とは、基本的には、知覚されたままの場において、有機体が、経験されたままの要求を満足させようとする目標指向的企てである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題6

命題6

情動は、前述のような目標指向的な行動をともない、かつ、一般的には、このような目標指向的な行動を促進するものである。情動の種類は、行動の追及的様相か完成的様相に関連しており、情動の強さは、有機体の維持と強化に対する意味についての結果に結びついている。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題7

命題7

行動を理解するのに、もっとも有利な観点は、その個人自身の内部的照合枠から得られるものである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題8

命題8

全体的な知覚の一部は、次第に自己(the self)として分化されるようになる。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題9

命題9

環境との相互作用の結果として、とくに、他人との評価的な相互作用の結果として、自己の構造(the structure of self)がー“わたくしは”もしくは“わたくしに(を)”の特質や関係についての知覚の、体制化された、流動的な、しかし首尾一貫としている概念形式(conceptual pattern)が、これらの諸概念に結びつけられている諸価値とともにー形成される。

(命題はロジャーズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題10

命題10

いろいろの経験に結びつけられている諸価値や、自己構造(the self structure)の一部である諸価値は、ある場合には有機体によって直接的に経験される諸価値であり、ある場合には他人から投射され(introject)もしくは受けつがれるが、しかし、あたかも直接的に経験されたかのように歪められたかたちで知覚されるものである。

(命題はロジャーズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題11

命題11

いろいろの経験が個人の生活において生起すると、それらの経験は、

(a)なんらかの自己との関係へ象徴化され、知覚され、体制化されるか、

(b)自己構造との関係が全然知覚されないので無視されるか

(c)その経験が自己構造と矛盾するので、象徴化を拒否されるか、もしくは歪曲された象徴化を与えられるかのいずれかである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題12

命題12

有機体によって採択される行動のし方はほとんど、自己概念と首尾一貫しているようなし方である。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題13

命題13

ある場合には、行動は、象徴化されていない有機的な経験や要求から起こることもあるであろう。このような行動は、自己の構造と矛盾するであろうが、しかしこのような場合には、その行動はその人自身によって“自分のものとして認められ”ないのである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題14

命題14

心理的不適応は、有機体が、重要な感官的・内臓的経験を意識することを拒否し、したがって、そのような経験が象徴化されず、自己構造のゲシュタルトへと体制化されないときに存在する。この状況が存在するとき、基本的もしくは潜勢力的(potential)な心理的緊張がある。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題15

命題15

心理的適応は、自己概念が、象徴のレベルにおいて、有機体の感官的・内臓的経験をことごとく自己概念と首尾一貫した関係に同化しているか、もしくは同化するであろうときに存在するのである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題16

命題16

自己体制もしくは自己構造と矛盾対立するいかなる経験も、なんらかの脅威として知覚されるであろうし、このような知覚が多ければ多いほど自己構造は、それ自体を維持するように強固に体制化される。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題17

命題17

自己構造に対して基本的になんらの脅威も包含していない条件下においては、自己構造と矛盾対立する経験は、知覚され検討されるようになり、また自己構造は、そのような経験を同化し包含するように修正されてくるであろう。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題18

命題18

個人が、自分の感官的・内臓的経験の一切を知覚し、それを首尾一貫した統合されている一つの体系へと受容するならば、そのときには、その個人は、必然的に他のひとびとをよりいっそう理解しており、かつ、他のひとびとをそれぞれ独立した個人としてよりいっそう受容しているのである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用

カール・ロジャーズのパーソナリティ理論 命題19

命題19

個人は、自分の有機的経験をますます多く自分の自己構造へと知覚し受容するにつれて、自分が、歪曲して象徴されていた自分の内面への投影にきわめておおきく基礎づけられた現在の価値体系を、つぎつぎと起こっている有機的な価値づけの過程と置き換えていることに気づくのである。

(命題はロージァズ全集8巻パーソナリティ理論、第2部、第4章より引用)

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